2026/10/21

社員は痛みや疲れに慣れていませんか?会社で考える姿勢と健康習慣

オフィス体育の時間|REPORT

社員の皆さんは、
痛みや疲れに慣れてしまっていませんか?

肩こりも、腰の疲れも、「仕事だから仕方ない」。さらに、デスクワークの座りっぱなし。毎日の当たり前を、会社として見過ごしていないでしょうか。

御社の従業員の皆さんは、自分がどんな姿勢で仕事をしているか知っていますか?

一日中パソコンに向かう人。前かがみで作業する人。長時間運転する人。仕事に集中しているうちに、何時間も同じ姿勢になっていないでしょうか。

そして、こんな言葉が日常になっていないでしょうか。

「肩がこるのは、いつものこと」

「夕方には腰がつらくなるもの」

「仕事が終われば、疲れていて当たり前」

痛みや疲れに慣れることと、体の負担がなくなることは違います。

毎日のことだから仕方がない。そう思っているうちに、自分の体の状態を確かめる機会さえなくなっているかもしれません。

不調があっても言い出さず、いつもどおりに働いている社員がいる可能性もあります。

社員が何も言わないから、大丈夫。
本当にそうでしょうか?

気づかないうちに、「不調が普通」の職場になっていませんか

肩がこっていても仕事はできる。腰が重くても、いつもどおり出勤できる。疲れていても、休めば何とかなる。だから本人も周囲も、つい「いつものこと」で済ませてしまいます。

忙しい職場では、不調があっても口に出さない社員がいるかもしれません。経営者が気づかないことも、社員自身が不調を気にかける余裕を持てないこともあります。

ここで見直したいのは、誰の姿勢が悪いかではありません。「疲れているのが当たり前」という空気のまま、働き方や体の使い方を振り返る機会がなくなっていないかということです。

痛みにはさまざまな原因があり、姿勢だけで判断はできません。それでも、同じ姿勢が長く続いていないか、体を動かす機会があるか、休憩を取りやすいかは、会社として見直せるテーマです。

特に見過ごしたくない、デスクワークの「座りっぱなし」

朝、パソコンの前に座る。資料作成からオンライン会議に移り、会議が終わればメールの返信。昼休みも席でスマートフォンを見て、そのまま午後の仕事へ。気づくと長い時間、座った姿勢が続いていることがあります。

座りっぱなしは、単に「腰が疲れる」というだけの話ではありません。長い座位時間と健康リスクの関係は、公的な情報でも取り上げられています。

厚生労働省 e-ヘルスネット|日本語の研究解説

座る時間が長いグループでは、死亡リスクが高いという研究結果

29編の研究から16編のデータを統合した分析では、座っている時間が最も長いグループは、最も短いグループと比べて、次の関連が報告されています。

1.89倍心血管疾患による死亡リスク
1.58倍総死亡リスク

上記は長時間座っていることとリスクの「関連」を示した観察研究の結果です。座りっぱなしが直接の原因だと証明した数値ではなく、特定の社員の将来を予測するものでもありません。

出典:厚生労働省 e-ヘルスネット「座位行動と死亡率の関係」(該当する研究結果を本文で直接確認できます)

厚生労働省の成人向け解説でも、座りっぱなしの時間が長くなりすぎないよう注意を呼びかけています。詳しくは厚生労働省 e-ヘルスネットの成人向け解説をご覧ください。

大事なのは、数字を見て社員を怖がらせることではありません。毎日仕事をしている場所だからこそ、座り続けることや体を動かさない時間について、一度考えてみる価値があるということです。

「健康は社員自身で管理するもの」で終わらせない

会社が健康診断を実施していても、日々の仕事の中で自分の体を意識する機会が十分にあるとは限りません。朝から夕方まで仕事に追われていたら、姿勢を意識するより目の前の仕事を片づける方が優先されるでしょう。

「姿勢を良くしましょう」「運動しましょう」と呼びかけても、その日だけで終わりがちです。社員一人ひとりの気合いに頼っている限り、忙しさに押される可能性があります。

社員に「自分で気をつけて」と伝えるだけでなく、
会社が「体を大切にする時間」を用意する。

たとえば、休憩の後に軽く体を動かすことが自然になる。長く座った後は立って歩くきっかけがある。疲れを当たり前として我慢するのではなく、自分の体に関心を向けられる。特別な健康イベントではなく、そうした日常をつくる発想です。

もちろん、動くことが難しい人もいます。全員に同じ動きを強制したり、不調の報告を求めたりするのではなく、仕事の安全やそれぞれの体調に合わせて参加できる形が大切です。

一度取り組むだけでは、会社の習慣になりません

健康への関心が高まるきっかけは、一度の体験でもつくれます。難しいのは、その後です。数日たつと忙しさが戻り、体を動かすことを忘れてしまう。会社の健康づくりが続かないのは、意志の問題だけではなく、日常に組み込む仕組みがないからかもしれません。

だからこそ目指したいのは、イベントを開いて終わりにすることではなく、社員が無理なく体を動かし、自分でケアすることを少しずつ習慣にしていくことです。

「オフィス体育の時間」では、講師が姿勢、体の使い方、セルフケア、体を動かす方法を職場で伝えています。目指しているのは、講師と一緒に動く時間だけでなく、普段の仕事でも社員が自分の体を気にかけられるようになることです。

社員の痛みや疲れを、仕方のないものとして見過ごさない。経営者がそう考えることが、会社の健康づくりの出発点になります。

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会社に合わせた継続レッスンについては、オフィス体育の時間のレッスン・料金案内をご覧ください。

体の痛みや疲れにはさまざまな要因があります。本記事は姿勢や健康習慣についての一般的な情報であり、医療行為ではありません。痛み・しびれ・めまいなどがある場合は無理に運動せず、必要に応じて医療の専門家にご相談ください。